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2011年1月 1日 (土)

誤謬だらけの『坂の上の雲』―明治日本を美化する司馬遼太郎の詐術 :高井 弘之 (著) 合同出版

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本書紹介
司馬遼太郎『坂の上の雲』は間違いだらけである。それを無批判にNHKが全国放送する。司馬いわく「日清戦争に日本は受け身だった」「日露戦争は、祖国防衛戦争であった」。
このゆがんだ歴史認識に逐次的批判を加え、明治日本を美化した司馬の詐術を明らかにする。

目次まえがきにかえて─司馬遼太郎の名前に幻惑されることなく

第1章 司馬が歪曲・偽造した日清戦争・北清事変
1 日本は清国との開戦に「受け身」であったか?
2 「日清戦争は清国や朝鮮を領有しようとしておこしたものではなかった」というのは本当か?
3 司馬が避けた日清戦争の事実は何だったか
4 なぜ、司馬は、「中国人の血」については一顧だにしないのか?
5 「北清事変」では、「日本軍のみは一兵といえども掠奪をしなかった」というのは本当か?
第2章 司馬は日露戦争を聖戦にした
1 日露戦争は「祖国防衛戦争」であったというのは、本当か?
2 朝鮮植民地化を黙殺する司馬
3 日露戦争で「中国人の土地財産をおかすことはなかった」というのは本当か?
4 「ロシアの捕虜に対しては国家をあげて優遇した」というのは本当か?
5 日本は「前代未聞なほどに戦時国際法の忠実な遵奉者として終始した」というのは本当か?
6 銃剣で「併合」を強要
第3章 司馬は、明治期日本を賛美するためにどのようなレトリックを用いたか
1 誇大妄想的な域にまで達している賛美
2 巧妙かつ詐欺的手法
3 日本型オリエンタリズムの正体
4 司馬の「日本型オリエンタリズム」
5 司馬がそう思いたかった明治期の国家制度
6 国家統治者の目線・立ち位置で明治期日本を描く
第4章 『坂の上の雲』によってつくられる新たなナショナルアイデンティティー
1 なぜ司馬は明治期日本を賛美するのか
2 従来の右派言説の弱点
3 TVドラマ『坂の上の雲』がつくり出す新たなナショナルアイデンティティー
4 「司馬史観」批判の地平にとどまることなく
参考資料・関連文献
NHKへの『公開質問状』と『回答文書』
 公開質問状
 回答文書
NHKからの「回答」を受けて
参考文献 204
日清・日露戦争と韓国併合関連年表
あとがきにかえて

作者紹介高井弘之(たかい・ひろゆき)
1955年生まれ。
えひめ教科書裁判を支える会スタッフ。
ブックレット『「北朝鮮」をめぐる問題の冷静な認識と理解に向けて─解放後の朝鮮にとって日・米とは何か』(ブックレット製作委員会発行、2003年)を執筆。
ブックレット『検証「坂の上の雲」─その、あまりにも独善的・自国中心的なるもの』(えひめ教科書裁判を支える会発行、2009年)を執筆。

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